2011年07月04日

水路の作り方

我が家は、山の上の方にある湧き水を塩ビ管で引き、台所や風呂場などの水道水として利用し、最終的にはこんな水槽に流れ込むようになっています。
0629spring_water.jpg
この水槽からの排水を、前住者が「庭」に水路を作り小さな池に溜まるようにしていました。しばらく前まではその池に水が溜まっていたらしいのですが、今は水路の途中で水が散逸してしまい、補給される水量は池に水が溜まるには十分にありそうなのですが、池まで到達しないうちにどこかに消えてしまい、池はいつまでたっても涸れたまま。

その水路と池を復活させようと、午前中一杯かかって試みました。

あちこちの穴を塞いだり底に敷き詰めてある石の向きを変えたりするうちに、水が流れるためには、溝が滑らかであることが必要なようだとわかってきました。水路の途中に穴があると、水はその穴に流れ込んで散逸してしまい、水量が減ってしまうようです。穴の表面を石や泥で塞ぐと、その表面に沿って水が流れるようになり、短期的には表面さえ滑らかならば、その奥に穴があっても水は水量を減らさずに水底の表面を流れるものらしい、ということもわかってきました。

約半日かかって、何とか池までは水が届くようになりました。

が。流れ込んでいく水は、いつまで経っても池に溜まっていきません。池の周囲を、田んぼの田植えの前に行う「あぜ塗り」してみたら、と思いつきました、続きは明日以降かな、と。


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2011年07月03日

続きをここで…果樹の苗木届く

水切れと、七時間に及ぶ車中の移動によって、ただでさえ小さくて窮屈な鉢に植えられた果樹の苗木等々がヨレヨレにしおれ果てて新居にたどり着きました。

さっそく水遣りを。車から降ろしたばかりのときは正直なところずいぶん傷んだかな、という感じがしましたが水遣りをしてしばらく経つと、葉は張りを取り戻して見覚えのある姿になりました。筆者が新居に来て以来旧居に置いてけぼりになったこれらの木々は約一週間の間に、あるものは花が終わって実が入り、あるものは枯れ枝がはっきりし、あるものは新しい葉を伸ばして見ちがえるほど大きくなっていました、たくましいものですわね。

今日は一日そのまま休ませて、明日以降植える場所を見定めて少なくとも梅雨が明ける前には定植してしまいたいもの。

水生植物たちもバケツの水をできるだけ抜かれ、花蓮、レンコン、クワイが来ました。これらは、湧き水の排水を水路に流して小さな池に溜めるようにと、以前の住人が作り、手入れをする人もないままに目下枯れている溝を復活させて、今は水のない池に水を溜め、そこに植えることにしました。その工事を早急にしなければ。

鉢物の水遣りや外回りの、泥を落とすなどのときなど、様々に使いまわしながら、水を流したいときにはその水ができるだけ滑らかな底を流れるように、滝のようにできるだけ早く目的地(池)につくように水路を整備すればいいらしいと。

☆  ☆  ☆

閑話休題。

あの3.11の二日後に作り始めたものの中絶したままになってしまっている言葉があります。それを、ひとまず尻切れトンボのまま公開しようかという気になりました。筆者は津波を体験していないし、被災地に近い割には停電・断水などにもみまわれずに済み、数々の余震はありましたが瓦一枚落ちることなくおおよそ普通の生活が続いてきました。

題名に「立ち上がる」とつけて、立ち上がるところまで続けるつもりでいたのですが。そして、3.11以来すでに四ヶ月近く経ち、我が家は移住という選択をして一応「無事」に新しい土地での生活が始まっているのですが。

目下、家族は旧居に泊り込んで片付けに追われ、我が家は自営業なので仕事の再開…慣れない土地で職探しをしなくても済む代わり、事業移転にかかる時間や費用は当然自前だし、何の保障もされないし、実際の仕事はまだ再開できてはいない…多分二週間以内には無理にでも始めないとセイカツが持たないですわよ!…は比較的容易なはずなのですが。

様々な理由で避難、もしくは転居した人々がそこに住み、暮らしていくためには、どこにいても「自分のいる所こそが自分の家」だと思うほかなかろうと。最初は無理にでもそんな風に思い込むことで、一本の立ち木、家のある決まった窓から見える空の色、あるいは近所のひとや飼い猫、お気に入りの風景等々に自分自身を見つけ、「うち」になっていかねば。

立ち上がる

営々たる幾代もの
にんげんたちの営みを下敷きにして
築き上げられたこの町が、道が
青黒い海の鉄壁に押し上げられ
押し流され入り雑じったまま積もり重なる

ひとは、営みは、予定は、思い出は

息を塞がれたもの
逃れることができたもの
九死に一生をえたもの
助け出されたもの
それが、だれであったとしても
多分そこに誰かの意思が働いたのではなかった。

ならば、ことさらに
生き残ったおのれを責めることはすまい
「偶然」を背負うのは、ひと一人の背丈には重すぎる。

何の偶然か、今ここに
投げ出されたかのように
置き去りになったかのように
すべて洗い流されたように
いのちひとつかかえて
立ち尽くす

この喪失感をどう乗り越えたらいいのか
この喪失感は、果たして乗り越えるべきものなのか
穴の空いたまま


※ この記事、より読みやすいように表現を少し改めたところがあります(8/4)。
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2011年07月02日

暮らしを続けること…

朝から小雨が降っていましたが、昼過ぎに雨は上がり陽射しが出ました。猛暑の一日ではなかったかもしれませんが夏らしいともまだいえないのは、梅雨がまだ明けていないからでしょうか。

明日、家族が旧居から果樹の苗木を含む植物をほとんど持ち帰ってくれるといってくれているので、楽しみに待つことにしましょう、と。以前住んでいたひとが植えたものに加え、咲いた枝を売り物にすべく所狭しと植えられたハナモモの木々…晩秋に葉が落ちたら移植すると植え主はおっしゃるのですが、どうなりますやら…の隙間を見つけて、植える場所を何とか見つけて植えてしまわねば。スイフヨウ、ハコネウツギ、コオニユリ(食用)、ニリンソウ、キバナイカリソウ、イカリソウなどの花木や山野草の類、ペパーミント・イングリッシュ・ブラックなど挿し木や株分けで殖やしたもの、プルーン、ネクタリン、キウイ、アンズなど実生で殖えたもの、リンゴ、サクランボなど買い求めたもの等々。

ひとつ前ともう一つ前の家はくだものの産地で、家の周囲やまちの中には果樹園が広がっていました。日々暮らすうちに、サクランボ、桃、柿、リンゴなどの果樹の美しいたたずまいを見たり、手入れの仕方を近所の方に教わったりして、いつかは果樹を植えて育ててみたいものだと思っていました。腰を落ち着けるつもりで旧居に引越したときに、稲作地帯の真ん中に住むならば、少しぐらい果樹の害虫や病気が出ても近所に迷惑をかけなくて済みそうだと、何本かの木を植えました。それが、原発の事故のあと、またまた引越すことになりまして。

新居は東電の事故を起こした原発から二百キロ以上離れています。距離はずいぶん離れていても放射線量が多く計測される「ホットスポット」があるかと思えば、福島県内でも距離は近くても比較的線量が低いところもあり、一概に距離が遠くなったから線量が低いとはいえないものの、地震の数日後に起きた爆発によって大量の放射性物質が大気中に放出され、以後、何処にどんな風が吹き、3/15に降った雨や雪によって空中を飛散していた放射性物質が何処にどのくらい落ちたかが、原発から比較的遠いところの線量にかかわってくる(と専門家はおっしゃっている)、ただし、原発の近くは、事故が未だに収束していないので、毎日漏れ出る放射性物質が日々加算されている可能性があるわけで、やはり遠ざかる方が被曝は少なくて済むはず、と考え、我が家は60キロよりは二百キロ以上離れて「現地でがんばらない」ことを選択しました。

当地へ引越す前には、例えば洗濯のり(PVA)を使ったこんな方法であらかじめ土壌の除染を考えようか、と思っていたのでしたが、何事も為さないまま先に住んでいたひとが植えたままのハーブを摘み、ペットの猫やニワトリたちをそのまま戸外に出し、好きなように歩き回らせています。あくまでも比較の問題だと思いますが、(水素)爆発以来三ヵ月半経ち、少なくとも引っ越してきた新居のあたりは様々にシミュレーションされた汚染度の地図を見ても爆発のときの放射性物質の飛散が比較的少なかったといえそうな…測る人がいないので数値が出ていないだけの可能性はあるのでしょうが…ところだし、その後毎日漏れ続けている分は、風向き・山の向きからしてもあまり届いてはいないだろう、と勝手に思い込んでいます。

北米でも、ヨーロッパでも東電の原発事故による放射性物質が検出されているということは、日本全国どこでもすでに事故による汚染のない「クリーン」な土地はないといえそうで、今後いったい何を食べ、どのように暮らしていったものやら、と。

新居の界隈はそれこそ山あいの平らな土地の少ないところで、果樹は無理やり植えたとしても今度は畑にしたり、借りたりできそうな土地を見つけるのがむずかしそうです。小さな菜園…趣味の菜園…が続けられるかどうか、今のところまだ目処が立ちません。そして、我が家の辺りにはシカやイノシシが出没するのだそうで、いったいどうなりますことか。
posted by くーろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 近況 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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